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いちご市場と三陸の特徴

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いちご市場

◇ いちごの生産量

 いちごは生食用として子どもから高齢者まで幅広い年齢層に好まれています。洋菓子等の業務需要もあって一年中安定したニーズがあります。

 いちごの作付面積は2020年で5,020ha、出荷量は146,800tとなっています。主な産地は、栃木県と福岡県を中心に、熊本県、長崎県、愛知県、静岡県となっています。

 この多くは、ハウスでの促成栽培が主流で、概ね9月に定植され、冬から春にかけて収穫、出荷されています。

 北海道や東北地方の一部で、夏から秋にかけて収穫する夏秋どり栽培が行われていますが年間約3,000tと国内生産量の2%程度に留まっています。

この品薄期を補うためアメリカなどから輸入されていますが、夏から秋にかけて、いちごは品薄となります。

◇ 夏秋期を中心に業務用出荷

 私たち、リアスタ―ファームでは夏から秋にかけての品薄期に着目し、三陸沿岸地域で夏秋期を中心に周年での夏いちごの栽培、販売を行っています。

 栽培品種は四季なり性の「なつあかり」「信大BS8-9」「夏の輝」です。いずれも酸味と甘味のバランスがとれた品種です。

 また、わたしたちの「三陸の地を夏いちご産地に」の想いを込めた「さんりく星苺」ブランドとして広く展開しています。

三陸の特徴

◇ 夏冷涼で冬寒すぎず日照が長い

 私たち、リアスターファームのある三陸沿岸地域は、北部に「海のアルプス」とも称される豪壮な大断崖、南部には入り組んだ地形が優美なリアス海岸が続きます。

 また、三陸沖で寒暖両流が接する海岸性の気候ですが、中部以北では主として寒流の影響で気温は一般的に低く、特に夏には海霧が多く発生し、梅雨時には「やませ」の影響を受けて冷湿となることが特徴です。一方、冬は積雪がほとんどなく、中部以南では比較的寒すぎず日照が長いことが特徴です。

 いちごの主要産地である宇都宮(栃木県)、福岡(福岡県)、苫小牧(北海道)と比較するとその特徴は際立ちます。



 こうした気候特性は、いちごを冬春期に収穫する促成栽培、夏秋期に収穫する夏秋どり栽培のいずれの作型も可能としています。事実、この地域では両方の栽培方法が混在していた時期もあり、三陸沿岸地域がイチゴ栽培の適地であることを示しています。

 私たち、リアスターファームの周年栽培技術は、この三陸地域の気候特性に根ざした独自のものとなっています。